どうも、shohei0308です。
1月ごろからずっと温めていた【新企画】。「関西クラスタレコメンリレー」ですが、ついに、始まります。
「関西クラスタレコメンリレー」?
「関西クラスタレコメンリレー」とはなにか。
最初に、簡単に説明しておきます。
当然のことながら、本っていうのは、好き好きがあります。
例えば、村上春樹は好きだけど、村上龍はだめ。または、その逆とか。
だけど、読んで「好き嫌い」を言う前に、「なんとなく」読むのを後回しにしていたり、「知らない」で、読まないでいる本って結構ありますよね。
そりゃ、まあ古今東西硬軟聖俗いろんな本ありますからしょうがない。
だけど、そういう本の中にもしかしたら、自分の「バイブル」のような本があるかもしれないと思うと……。
って言い出したらキリがないですよねw
そういう本に「出会う」ためには、どうすればいいか。
一番手っ取り早い方法は、「誰かに薦めてもらう」って方法です。
まあ、だけど、皆さんも多分経験あるでしょうけれども、人に薦められて本を読むってことあんまりしないですよね。
「あー、その本面白そうですよね。ほしい物リストにいれておこーっと」
で、終わっちゃう。自分もこういう経験結構あります。
つまり、ただ、薦めてもらうだけではだめなわけです。
だから、「関西クラスタレコメンリレー」では、レコメンされた人が、その本について、読者にレコメンするという形式にしました。
つまり、この「関西クラスタレコメンリレー」は、レコメンした人からレビューを書く人への「リレー=中継」であり、またレビュワーから、ブログ読者への「リレー=中継」であるということ。レビュワーは、受信者でありながら、発信者であるということが重要な形式です。まあ、簡単にいえば、インプットだけではなく、アウトプットがあることで、本を読む動機付けにするってことです。
(まあ、そのレコメンには、人によって、辛口な批判だったりするかもしれませんがw)
また、ブログを読んだ人が、また他の誰かに「リレー=中継」をしていってくれればいいなって思ったりもします。そうやって、本をバトンにしたリレーが続いていくことが出来ればいいなーなんて思ったりしています。
本を通じたコミュニケーション
本を通じたコミュニケーションっていうのは、関西クラスタの中心的な活動である読書会の考え方でもあります。
知らない人が、電車内で、同じ本を読んでるってだけで、話しかけたくなるって経験とか結構あるじゃないですか(なかったらごめんなさいw)。
同じ本を読んでるってだけで、意外なほど多様な人と繋がれる。本を読むことで、生まれるコミュニケーションの可能性を関西クラスタでは大事にしたいなーって思ってます。
「関西クラスタレコメンリレー」では、「レビュー」そのもの(=コンテンツ)も大事なんですが、こうした本を通じた「コミュニケーション」をもっと大切にしていきたいなーと思っています。
「物語」ること
唐突に引用しますが、今は亡き、伊藤計劃は、こんな文章を書いています。
人は死ぬ。しかし死は敗北ではない。
かつてヘミングウェイはそう言った。ヘミングウェイにとっての勝ち負けが何だったのか、寡聞にしてわたしはそれを知らないが、その言葉が意味するところは理解できる。人間は物語として他者に宿ることができる。人は物語として誰かの身体の中で生き続けることができる。そして様々に語られることで、他の多くの人間を形作るフィクションの一部になることができる。
そしてわたしは作家として、いまここに記しているようにわたし自身のフィクションを語る。この物語があなたの記憶に残るかどうかはわからない。しかし、わたしはその可能性に賭けていまこの文章を描いている。
これがわたし。
これがわたしというフィクション。
わたしはあなたの身体に宿りたい。
あなたの口によって更に他者に語り継がれたい。
伊藤計劃「人という物語」〈WALK 第57号〉
ただ、「物」として存在するだけではなく、「語」られるためにある。
「物語」という言葉って素敵ですよね。
ここでいう物語=本というわけではないかもしれませんが、本もまた、「物語」られるためにある(とぼくは、考えています)。
まー、そういうわけで。
「関西クラスタレコメンリレー」は、全ての読まれない本=物語のために(おおげさ)、不定期ですが、更新していこうと思っています。
まあ、もっと簡単な言葉で言えば、レビュワーであるぼくらを含めた誰かが本を読むきっかけになればいいなって思っています。
告知
第一回目は、我らが関西クラスタCPO(最高哲学責任者)であるcolumbus20さんの伊藤計劃『メタルギアソリッド』です。
レコメンしたのは、ぼく、shohei0308です。
配信予定は7,8月中です。
まー、他の人のレビューが先になったりするかもしれませんがw
また、自分からレビュワーやりたいっていう人があれば、ぜひぜひ関西クラスタのTwitterアカウント(@kansai_ct)までぜひぜひー(関西在住じゃなくても問題ないですーw)。
ではではー。